創業2年目、突き当たった「セラピスト不足」という壁
出張マッサージ東京リフレを創業して1年が経った頃、私たちは大きな成長痛に直面していました。 ありがたいことに、お客様からのご依頼は日々増え続けていたものの、それにお応えするための「セラピストの人数」が圧倒的に足りなかったのです。
当時の最大の経営課題は、予約をお断りせざるを得ない「機会ロス」の解消でした。
10人中4人が欠勤する日常
当時は月2回、シフトを提出してもらう一般的な運用をしていました。しかし、現実は厳しいものでした。 10人の出勤予定があっても、当日に4人が欠勤してしまう。そんな状況が常態化していたのです。
「どうすればもっと確実に出勤してもらえるのか?」 「欠勤に対してペナルティを課すべきか?」
経営者として、そんな葛藤に苛まれる毎日でした。しかし、セラピスト一人ひとりと向き合い、彼女たちの生活背景を深く見つめ直したとき、ある事実に気づきました。
「東京リフレ」はセラピストたちの人生のほんの一部でしかない
セラピストたちには、本業があり、守るべき家庭があり、励むべき学業がありました。 それぞれの人生、それぞれの優先順位がある中で、当時の「東京リフレ」という存在は、彼女たちの人生とって決して大きな割合を占めているわけではなかったのです。
その現実を受け入れたとき、私はこれまでの「管理」という考え方を捨て、180度異なる決断を下しました。
「とことん、セラピストの都合に合わせる会社になろう」
当時の常識を覆す「当日欠勤OK・シフト自由」への転換
私たちは、思い切って以下のルールへと舵を切りました。
- シフトは完全自由(好きな時に働ける)
- ワンタッチで当日欠勤OK
- 出勤の催促は一切しない
「そんなことをしたら、誰も来なくなるのではないか」という不安もありました。しかし、目指したのは「セラピストのストレスをゼロにする」こと。彼女たちが「働きたい」と思った時に、何の気兼ねもなく、一番良いコンディションで働ける環境を作ることでした。
予想外の結末:紹介の輪が広がり、売上が拡大
結果は驚くべきものでした。 欠勤が減ることはありませんでしたが、それ以上に「出勤数」そのものが飛躍的に増えたのです。
そして、最大の収穫は別にありました。 「こんなに働きやすい環境なら、友達にも教えたい」と、セラピストが知り合いのセラピストを紹介してくれるケースが劇的に増えたのです。
ストレスから解放された彼女たちのポジティブなエネルギーは、組織全体の空気を変え、結果としてセラピストの層が厚くなり、売上は一気に拡大していきました。創業期の最大の壁を、私たちは「セラピストの自由」という戦略で乗り越えたのです。
このセラピスト紹介のムーブは現在も受け継がれており、セラピスト採用活動の大きなアドバンテージになっています。
最高のサービスは、セラピストの幸せから生まれる
この経験こそが、現在の経営理念である「セラピスト第一主義」の原点です。
セラピストが心身ともに充実し、自分の人生を大切にできているからこそ、お客様の前に立った時に最高のパフォーマンスを発揮できる。指先から伝わる癒やしは、彼女たちの心の余裕から生まれるものだと信じています。
東京リフレは、これからもセラピストが最も輝ける環境を追求し続けます。それが、巡り巡ってお客様へ「最高級のおもてなし」をお届けする、唯一無二の方法だと確信しているからです。
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