セラピストの要望から始まった横浜展開
地方第一号店の札幌が軌道に乗る中、3店舗目として選んだのは横浜でした。 この進出を後押ししたのは、東京リフレに在籍していた神奈川在住のセラピストたちの「ぜひ横浜にもお店を出してほしい」という切実な声でした。
「横浜に出店したら移籍するか?」という問いに、4名のセラピストが賛同。立ち上げ前から、技術も信頼も申し分ないセラピストが確保できているという、これ以上ない理想的な条件でのスタートとなりました。
地理的なジレンマ:横浜と川崎の商圏争い
しかし、立ち上げ準備を進める中で、札幌とは異なる地理的な難題に直面しました。それが「川崎エリア」をどう扱うかです。
川崎エリアは武蔵小杉なども含め非常に人口が多く、魅力的な商圏です。しかし、横浜駅周辺を拠点にすると、川崎方面への移動には車で30分〜50分を要します。
- 中間地点に構えるべきか?
- それともエリアを分けるべきか?
検討を重ねた結果、まずは「横浜リフレ」というブランドを確立させるため、横浜中心部に拠点を構える決断を下しました。川崎エリアへの対応は移動効率が落ちるというリスクを承知の上での、苦渋の選択でした。
成功の後の「落とし穴」と管理体制の崩壊
オープン当初、横浜店は期待通り順調な滑り出しを見せました。東京で経験を積んだベテラン勢が中心だったため、私たちはあえて札幌のような「管理者」を置かず、事務作業のみを彼女たちに依頼し、面接やセラピスト管理などは東京本部で行う形をとりました。
しかし、これが後に大きな課題となります。
時が経ち、初期メンバーの退店や入れ替わりが始まると、横浜リフレの成績は目に見えて低下していきました。現場に核となるリーダーが不在だったことで、新しく入ったセラピストへの教育や意識の共有が、少しずつ形骸化してしまったのです。
再認識した「管理者は精神的支柱である」という事実
この危機を乗り越えるべく、私たちは改めて「現場専任の管理者」を配置しました。
その結果、成績は徐々に回復へと向かいました。管理者が単なる事務作業だけでなく、セラピスト一人ひとりの不安に耳を傾け、心のケアを行う「精神的支柱」としての役割を担ったことが、チームの再建に不可欠だったのです。
「セラピスト第一主義」を掲げる私たちにとって、現場で彼女たちを守り、導く管理者の存在が、組織を支える柱のひとつである。横浜での経験は、その後の全国展開における運営モデルをより強固なものへと進化させてくれました。
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